【雑記】腕相撲
俺は去年の8月頃から約半年間、サボらずほぼ毎日ジムに通っている。
動機は至極単純、Yを腕相撲で倒すこと。
7月の下旬頃、Yに腕相撲の勝負をし、見事に瞬殺された。
普通なら、ここで引き下がるところだが、なんかムカついた俺は「次はへし折る!」と心に決めてジム通いを始めた。
鍛える部位は、上腕二頭筋を主とした腕、そして胸筋と背筋をメインにした。
目的が明確だったので、めきめきといい調子に筋肉はついてくれた。
筋トレ中の俺の脳内には、ずっとロッキーのメインテーマが流れていた。
俺の場合は顔がロバそっくりなので、ドンキーといったところか。
アインシュタインは2度も留年した。
徳川家康はうんこを漏らして戦から逃げ帰った。
チャンスはあるはず……!!
そんなこんなで、半年近くが経過した頃、俺は再びリング(居酒屋)に登った。
今こそアポロ……間違えたYを倒す!!
こうして、チャンピオンの座(クレープの奢り)をかけて勝負を開始した。
結果だけ言うと、惨敗だった。
やはりロッキーのように上手くは行かない。
しかし後日、Yは腕の骨を痛めて整骨院に行くこととなった。
聞くところによると、しばらく腕をまともに動かしていなかったから、その反動とのことらしい。
…………。
……………………。
…………え……
……エイドリア〜〜〜ンッ!!
DONKEY
【完】